『適切な価格で、本当にいいものを届けること』を本気で目指しました
手帳カバーやペンケース。 本革を使った商品であっても、世の中には驚くほど安いものもあれば、あっと驚く高い商品もあります。
そんな中で、私たちが目指したのは一つだけです『適切な価格で、本当にいいものを届けること』
販売する価格はさまざまな要素で決められます。低価格商品だからといって「安かろう悪かろう」とは限りません。価格以上の素晴らしい品質の商品も見つかります。
そんな中、私たちは『適切な価格で、本当にいいもの』を届けたいと本気で思いました。
私たちが選んだ素材、丁寧な製造工程、そして完成した実物を手に取っていただければ、多くの人に『なるほど、これは安いくらいだ』と納得していただける自信があります。
【第1章:素材のはなし】
素晴らしい革を提供してくれた、姫路のタンナー(皮革工場)を訪ねました。
まずは大きな選択から始まりました。 『ヌメ革(植物タンニンなめし)』にするか、『クロム革(クロムなめし)』にするか、です。
革製品といえば、『ヌメ革』が風合いや時と共に風合いが変わるエイジング(経年変化)があり、革製品らしい革製品だ、という考えがあります。
一方で、世界中の本革製品の8割〜9割は『クロム革』が使われています。 海外のハイブランドの多くも、クロム革を採用しています。なぜなら、変わらない美しい発色を保ち、水や傷に強く、製品としての「品格」を長く維持できるからです。
「レザー商品をメインとするのなら、わかりやすく「ヌメ革」を使うべきではないか? しかし、それが手帳カバーやペンケースを毎日使う人にとって、本当にベストなのか?
私たちはその答えを探すために、革問屋さんと相談を重ね、さらに実際に革を作っている日本のタンナー(皮革工場)を訪問し、現場の話を聞きました。
そこで、それぞれの革の特徴をこう整理しました。
-
ヌメ革:
- ⭕️ 自然な風合いと、育てる楽しみ(エイジング)が素晴らしい。
- ❌ 水や汚れに弱く、良い状態で長持ちさせるにはこまめなメンテナンスが必要。
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一般的なクロム革:
- ⭕️ 丈夫で水に強く、軽量。色が大きく変化せず、メンテナンスが楽。
- ❌ のっぺりとしていて、革本来の『色気』や『深み』に欠けると感じることも。
『丈夫さと美しさ、どっちも諦めたくないんです』
そんな私たちのワガママな要望に応えてくれたのが、今回採用した「クロムなめしのプルアップレザー」でした。
タンナーさんが私たちのために用意してくれたその革は、オイルをたっぷりと含み、曲げると中のオイルが移動して色が変化する(プルアップする)、奥行きのある表情を持っていました。
そのタンナーさんは、長年積み重ねた職人技で、革の仕上げを得意としています。本当に美しい表情の革を作っていただきました。しかも、彼らは原皮から国内産のレザーを積極的に利用しています。日本で製造するだけではなく、原料から日本であることにも惚れ込みました。
ヌメ革のような劇的な変色はしませんが、扱いやすくて、色気もある。 まさに私たちが求めていた理想のレザーとの出会うことができました。
もちろん、「革製品らしさ」の象徴とも言えるヌメ革のエイジングも、革を持つ醍醐味です。手をかけてこそ愛着が湧く、そんなご要望に応えられるヌメ革の商品も、今後提供していきたいと考えています。
【第2章:仕立てのはなし】
「縫い目」ひとつで、寿命が変わる。私はそれをレザー教室で学びました。
良い革を使えば、良い製品になるわけではありません。 その寿命を決めるのは『仕立て』です。
私はこのブランドを立ち上げるにあたり、自らレザー教室に通い、プロの技術を学びました。
何が品質にとって重要なのか? 職人の技術差はどこに出るのか? 素材と商品の相性とは? それらを深く理解したかったからです。
そこで学んだことのひとつは、『縫い方ひとつで、見た目の印象だけでなく、数年後の姿が変わる』ということです。
革は布とは違い、厚みや硬さがあるため、均一に美しく縫い上げるには高度な技術が必要です。見た目の美しさだけでなく、『長く使い続けてもらうため』に、高い技術のある日本国内の工場に製作を依頼しています。
私たちの製品をよく見てください。少し斜めに波打ち、縫い目が整然と揃っているのがわかると思います。

また、革製品ではありませんが、「読書文鎮(ブックウェイト)」は、日本の鉄製品を加工する工場で作ってもらいました。 手触りを良くするために面取り(角を削る処理)を行い、塗装には「二液ウレタン塗装」を採用しました。
手間も材料費も多少増えますが、塗膜が強く、剥がれにくいため、長く美しい塗装を保つことができます。

見えない部分や、細かい部分にこそ、品質の差は宿ると信じています。
【第3章:毎日つかうものだから】
知的な挑戦を続ける、あなたによりそう文具として。
手帳やペンケースは、毎日、長時間触れるものです。
仕事で成果を追うビジネスパーソンにとっても、目標に向かって学ぶ学生にとっても、それは思考を支える縁の下の力持ちのような存在です。
だからこそ、傷を恐れて過保護にするのではなく、日常の道具として気兼ねなく使い倒してほしいのです。
- 手帳カバー: 開くたびに手に吸い付くようなオイルレザーの感触。 デジタル全盛の今だからこそ、紙に向かう時間を『上質なもの』に変えてくれます。
- ペンケース: デスクに置いたときの佇まい。 美しいステッチが効いたその表情は、あなたの思考を支える『道具』としての品格を放ちます。
気軽に使える美しい仕上がりのレザーと、確かな仕立ての文具です。
【最後に】
「いい買い物をした」と心から思ってもらうために。
私たちの商品は、「適切な価格でいいものを提供したい」と本気で思って作った商品です。
もしあなたが、 『毎日使うものだからこそ、妥協したくない』『価格以上の価値がある、賢い買い物をしたい』
そうお考えなら、Crane & Bloomは間違いなく最良の選択肢になると思います。 きっと、あなたの頼もしい相棒になるはずです。



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